南浦和住民としては見逃せません。
奈良交通と国際興業が共同運行する高速バス「やまと号」が、2007年02月28日より運行休止することになりました(奈良交通プレスリリースはこちら、国際興業プレスリリースはこちら)。
南浦和駅に来る唯一の路線高速バスで、一時期(2004年前後)には往復運賃13000円という当時としては破格運賃を提供していた時代もあったのですが、ツアーバスの普及によってそのレベルの運賃のバスが珍しくなくなってしまったことで利用者が低迷したのでしょう。
それ以外にも、知名度が低いということも挙げられるでしょう。私の母に訊いても、このバス路線の存在を知りませんでした。駅前にはきちんとしたバス停もあるのですが…。
何にせよ、南浦和駅を経由する唯一の路線高速バスがなくなってしまうのは本当に惜しいことです。
昨日のエントリで「Suica又はPASMOでバスを使うのは、バス共通カードを使った場合に比べてお得にならない場合が多い」と書きましたが、東京都交通局のプレスリリースを見ると、少なくとも都営バスについてはそうともいえないようです。
というのは、都営バスでは「バス-バス乗り継ぎ割引」制度が導入されるからです。これは、Suica又はPASMOを使って、
- 東京23区内では、バスを初めに乗車したときから90分以内に次のバスに乗車したとき。
- 多摩地区では、バスから初めに降車したときから90分以内に次のバスから降車したとき。
にそれぞれ2乗車目のバスの運賃を100円引きにするというものです。乗り継ぎでなく、往復利用や、全く違ったバス停から乗車する場合(但し都営バスである必要はありますが)にも適用されるため、短時間ですむ用事がある場合にも便利な制度かと思われます。
東京23区内ですと、2乗車で300円、3乗車だと連続して適用されますので400円になります。但し、都営バスには1日乗車券(500円)がありますから、1日に4乗車以上する予定のある方にはそちらの方が良いですね。
本日、株式会社PASMOのWebサイトがオープンしました。
又、PASMOの導入日が2007年03月18日になることが告知されました。更に、PASMOの使用の詳細が公表されました。
PASMOには大きく2種類が設定され、記名式カードと無記名式カードがあります。記名式カードは大人も子供も使え、又定期券機能をつけることが可能です。無記名式カードは大人用のみで、定期券機能をつけることは不可能です。
記名式カードのメリットとして、紛失申出時のストアードフェア残高の保証と再発行可能という2点があります。ただし、鉄道事業者に個人情報を提供しなければなりませんので、ご自身の考えにあわせて選択してください。
同日より、SuicaとPASMOとの相互利用が開始されます。SuicaではPASMO導入鉄道・バス各社での運賃引き落としや、PASMO導入店舗でのショッピングができます。又、PASMOではSuica導入鉄道各社での運賃引き落としや、Suica導入店舗でのショッピングができます(当面の間、JR東日本の仙台地区・新潟地区及び仙台空港鉄道ではPASMOは利用できません)。又、記名式Suicaイオカード「My Suica」及び子供用Suicaイオカード「こども用My Suica」のサービスも開始されます。
更に、JRとPASMO導入鉄道とに跨るSuica定期券及びPASMO定期券も発売になります。定期券として発売できるのは現行の連絡運輸範囲内ですが、2007年03月18日より多摩都市モノレール・ゆりかもめ・横浜新都市交通とJR東日本との連絡運輸も開始になりますので、今磁気定期券でも1枚で買えない区間であっても、2007年03月18日以降は1枚で買えるようになる場合があります。
これに伴って、Suica再発行時の手数料が1000円から500円に値下げされます(デポジット別途500円は原稿どおり徴収されます)。又、現行では入場時にストアードフェア機能を利用したときは初乗り運賃が引き落とされますが、2007年03月18日以降は出場時に全額引き落とされる方式に変更されます。
又、2007年03月18日よりPASMOを導入するバス会社が幾つかありますが、定期券機能つきSuica又はPASMOを発売するのは当面東京都交通局のみとなります(定期券機能をつける場合はSuica又はPASMOのどちらにでも発売されます)。又、Suica又はPASMOでバスを利用したときにはポイントがつきます。ポイント制度の詳細についてはPASMO公式サイトのプレスリリースをご覧になっていただきたいのですが、基本的にバス共通カードのほうが得、若しくは同率の割引となりますのでご注意ください。
SuicaかPASMOかで迷ったら。
JR東日本と私鉄・地下鉄との連絡定期券をICカードに載せる場合、又バスの定期券をICカードに載せる場合、或いは定期券機能をICカードに載せない場合、SuicaとPASMOとのどちらかが選べます。これらの場合、SuicaとPASMOのどちらを選べばよいのでしょうか。答えは「Suica」です。何故なら、
- Suicaでの使用範囲…JR東日本(首都圏・新潟・仙台地区)・仙台空港鉄道・首都圏私鉄・JR西日本(関西地区)
- PASMOでの使用範囲…JR東日本(首都圏地区)・首都圏私鉄